2015/03/08

-Enku & Mokujiki- SOGO MUSEUM OF ART


 「円空・木喰 展」 -微笑みに込められた祈り-  



































随分前に手に入れた円空に関する書籍の中の一冊で、今でも時々眺める 「円空と木喰」。

そのタイトルと同じ、「円空・木喰展」が横浜・そごう美術館で開催されていました。

首都圏の美術館では初となる「円空・木喰展」には、新発見・初公開も含め、あわせて250点の仏像・神像が全国から集結し

入口から入ってすぐ目の前には、以前から拝観したいと思っていた、青森県南津軽郡田舎館村の弁天堂にある

円空の十一面観音菩薩立像が展示されていて、最初から驚かされてしまいました。

ちょうど同時期、東京国立博物館で開催されている 「みちのくの仏像展」にも、青森県むつ市大湊の常楽寺にある

円空の釈迦如来立像が展示されているそうです。


穏やかで柔らかな微笑みを浮かべ、見る人の心をなごませ、多くの庶民に深く信仰されてきた円空、木喰の木彫像。

慈悲深い印象を与えながら、厳しくもあり、力強さも感じさせ、そして、そこに込められた “祈り” が伝わってくるようでした。

普段あまり目にすることの出来ない250点もの仏像・神像が一堂に会した、壮観で貴重な展覧会でした。


帰途、こちらも以前から一度参拝しなければと思っていた、横浜市鶴見区にある曹洞宗の大本山 總持寺に参拝。

天気も良く、暖かくなった穏やかな午後、広い境内を散策中、一人の雲水さんが

一点の曇りもない暖かな微笑みを浮かべながら会釈してくださいました。

それはまるで、この日拝観させていただいた、たくさんの木彫像を思い起こさせるような微笑みでした。

思わず笑みがこぼれ、心地よい余韻とともに横浜駅に向かいました。


お世話になった横浜のみなさん、ありがとうございました。

様々なご縁に感謝。


                                                                                                                                                                             “We are all related”